時間がおいしくしてくれるもの。
ライター
Sayuri.N
2016.07.04 UP
日本にはいろいろな保存食がありますが、
その王道とも言えるのが、梅酒や梅干しなど、「梅」を使ったもの。
梅の実が収穫できる梅雨の時期に行われるその作業は
「梅仕事」と呼ばれたりします。
私も梅酒は10年くらい前から、梅干しも4年ほど前から毎年漬けています。
梅を洗って、きれいに拭いて、ヘタを取って…
という作業をしていると梅の香りに包まれて、うっとりします。
今年は梅干し用に2㎏、梅酒用に1㎏の梅を用意したのですが、
用意した梅は日に日に熟していくため、ちょうどいいタイミングで漬け込むために
昼間、外で仕事をして帰ってきて晩ご飯をすませてから作業にとりかかったら、
深夜までかかってしまいました。
眠い目をこすりながら、「まさしく梅仕事だわー」と。
とても楽しい仕事ですけどね。
梅酒は漬け込んだら、置いておくだけで1年後には飲み頃に。
時間が美味しくしてくれます。
甘さを自分好みに調節できるのもいいところ。
梅干しは漬け込んだ後に夏の晴れた日に3日間、天日干し。
時間プラス、お日様の力でおいしくなります。
梅はクエン酸が豊富なので、梅酒も梅干しも夏バテ予防に最高!
「なんだか今日はぐったり…」という日には頼りにしています。
始めたころは自分でもこんなにはまるとは思っていませんでしたが
毎年当たり前のように梅の準備を始めている自分がいます。
時がたって熟成すればするほど深みが出てくるところは
人間も同じかしら?と感じたり。
私も梅酒や梅干しのように、きちんと手をかけることで
熟成した魅力が出せたらいいなと思います(笑)。