パリの春の訪れを告げる”Salon des vins”
ライター
Kanako.M
2016.03.21 UP
桜の蕾も少しずつ開いてきて、春の訪れを感じるようになりましたね。
暖かくなってくると”もう春ですね”なんて会話をする私たち日本人は、
植物やお天気の移り変わりで季節の変化を感じるように思います。
祖先の農耕に起因するのかもしれませんね。
今回は久しぶりにパリの話題です。
フランスでは明確に季節の変わり目を告げる日があるそうです。
夏至、冬至、秋分、そして春の始まりが春分です。
そしてパリでは、この春の始まる週の金曜日から月曜日まで、
ご存知のかたもいらっしゃると思いますsalon des vinsが開かれます。
フランス各地のワインの産地から、葡萄の栽培からワインの醸造まで手がける独立したワイナリーが大きな展示場に一堂に会し、ワインの販売が行われます。
入口で試飲用のグラスを受け取り、各ブースで生産者とお話をしながら試飲し、
気に入ったものをその場で買うことができる催し物です。
お店では試飲ができないため、産地、生産者、セパージュ(葡萄の種類と比率)、
生産年、それにエチケット(ワインのラベル)のデザインくらいで
決めるしかありませんが、ここでは試飲しながら、生産者の顔も見れ、
その話しぶりからワイン醸造の情熱や自信などが感じられるたりするようです。
なかなか店頭では並びにくい小さな、でも優れたワイナリーもあったりして、
春の訪れを感じながら、これからの春、夏に飲むワインを買って帰る・・・
楽しそうですよね。ワインが大好きな私も、機会があったら是非行ってみたいと思っています。
ちなみに試飲用の小さなグラス、そのまま持ち帰って良いようです。
私も一つ知人に頂いて、パリに思いを馳せながらこのグラスでワインを飲んでいます。
丈夫で割れにくいから使い勝手が良い、というのが本当の理由ですが。
このsalon des vins、パリでは秋が始まる11月にも開催されます。